2011年10月3日月曜日

10/10(月・祝)緊急シンポジウム/京都会館のより良き明日を考える

◎緊急シンポジウム
会名 京都会館のより良き明日を考える-京都会館の適切な保存改修のために

日時 2011年10月10日(月・祝)13:00-16:00
会場 京都会館・第1会議室
京都市左京区岡崎公園内,地下鉄東西線「東山」駅より徒歩8分
http://www.kyoto-ongeibun.jp/kyotokaikan/
参加無料
問合 kyotokaikan.taisetu@gmail.com
主催 京都会館を大切にする会 http://kyotokenchiku.blogspot.com/
京都会館再整備をじっくり考える会

◯パネリスト
鰺坂徹 (建築家,三菱地所設計建築設計部部長,DOCOMOMO Japanメンバー)
上西明 (建築家,上西建築都市設計事務所主宰)
西本裕美(オペラ愛好家,京都会館再整備をじっくり考える会事務局長)
前田忠直(建築家,京都大学名誉教授)
山崎泰孝(建築家,近畿大学日本文化研究所研究員)
吉村篤一(建築家,建築環境研究所主宰,元奈良女子大学教授,
京都会館を大切にする会代表)
松隈洋 (建築史家,京都工芸繊維大学教授)/司会    

◎主旨
京都会館は、京都の戦後復興の象徴であり、市民のための公会堂として、
高山義三市長のリーダーシップの下、建築家・前川國男の設計により、
1960年に開館しました。

その後、半世紀にわたり、岡崎地区の風景の一部として市民に親しまれ、
合唱コンクールや吹奏楽コンクールなど、市民の文化活動の拠点として、
幅広く活用されてきました。

また、日本の近代建築を代表する建物として、
1960年度の日本建築学会賞と建築年鑑賞を受賞し、
近年では、DOCOMOMO Japanにより、日本の近代建築100選にも選ばれ、
海外にも広く紹介されています。

しかし、2011年6月、京都市は、
「京都会館再整備基本計画」を策定し、公表しました。
その内容は、2000席の第1ホールをすべて取り壊し、
世界的なオペラを誘致できる舞台をもつ劇場を新築するなど、
建物の半分以上を、まったく新しい建物へつくりかえようとするものです。

こうした計画に対しては、京都市長あてに、
日本建築学会長やDOCOMOMO Japanから、保存要望書も提出されました。
けれども、計画は何ら変更されることなく、
先頃、基本設計者も選定され、基本設計が始まろうとしています。

そもそも、今回の計画の決定については、その経過が不透明であり、
市民にはまったく公開されていません。
このままでは、建物の価値が大きく損なわれ、
巨大な舞台の建設により、落ち着いた周囲の景観も破壊され、
市民のための公会堂として建てられた建物の性格も大きく失われてしまいます。

そこで、京都会館を大切に思う建築家の有志を中心に、
緊急のシンポジウムを開催します。

京都在住で京都会館に慣れ親しんだ建築家と、
近代建築の保存再生の豊富な経験をもつ建築家、
劇場の設計と計画に詳しい建築家に、オペラ愛好家をまじえ、
京都会館の価値を守りながら、よりよい保存改修をするために何が必要なのか、
多角的に議論します。

◎web署名にご協力ください。
「京都会館」保存賛同署名の募集がweb上で始まりました。
「活かして残そう日本の建築物。」http://uses-it.org/

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